Dプラス スタッフblog

「医師の生涯のパートナー」を目指します

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デープ大久保

   

数日前、息子が通う高校にデープ大久保が講演に来た。聞けば、デープ大久保のご子息が
その高校の卒業生という関係で、講演に招聘されたという経緯。昨年は、ボクシングの
元世界チャンピオンが講演したとか。

デープは幼少の頃、家が貧乏だったので、野球選手になってお金持ちになると宣言した。
その言葉を真に受けて親がとても喜んでくれたので、野球を懸命に頑張るようになった。
小学校一年生の時、毎日素振りを100回した。二年生の時は200回、と次第に回数
を増やしていった。結果、小学校の六年間をトータルすると、平均して毎日500回は
素振りをした。

ある機会に、松井秀喜に会った時、小学校の頃、一日平均して何回くらい素振りしてた?
と聞いた。松井は答えた「恐らく1000回位。」

ある機会に、イチローに会った時、松井にした同様の質問をした。イチローは「小学校
の頃、バッティングセンターで毎日2000球ボールを打っていた。」と答えた。

「努力の分だけ、凄い選手になっている。」とデープ大久保。

あと、ある時、シャワー室の近くで長嶋監督にバッティングのポイントを教えて欲しい、
とお願いしたら、全裸で、気持ちよく素振りを3回やって見せて、じゃあ!!と言って
去って行ったとか、面白い話が幾つかあったようだ。

話は変わって、“運を引き寄せるコツ”も高校生達に伝授したようだ。

それは、

1)嘘をつかないこと
2)人のせいにしないこと
3)努力を継続すること

上記3点。

巨人在籍時代、練習が嫌でサボることばかり考えていた。キャッチャーとしてボールを
キャッチできない時なども、全部ピッチャーの責任にして、心で人ばかりを責めていた。
そうすると何もかもうまくいかなくなって、ボロボロの精神状態とボロボロの成績に
なっていた。

ある時、もうこれではダメだ、自分はおしまいだ、変わらないといけない、と心から
思った。まず、スポーツの基本の基本、ランニングを毎日公式の練習後1時間走ること
にした。すがる思いで、ただひたすら毎日1時間走り続けた。相応の月日がたった頃、
成績が浮上して来た、同時にトレードの話も入って来て、そこから運が拓けて来た。

嘘つかず、人のせいにせず、地味な努力を続ける、これさえしっかりやっていれば
必ず運は上向きになります!!とのこと。

楽天の監督時代、このポリシーを伝授すべく、三行日記というものを選手に薦めた。

1)今日の反省点
2)今日の良かったところ
3)明日の目標

要は、地道な一日一日のありようが一番大事ということ。楽天の、銀次、岡島は
現在も三行日記を続けているそうだ。

息子からデープ大久保の話を聞きながら、心の中で、この話は全て、営業職にも当て
はまるなと思った。嘘をつく人(自分にも他人にも)、他人のせいにする人(社内でも
社外でも)でいい仕事をしている人を見たことがない。逆に、この人凄いなと感じる
人は、率直で正直で誤魔化さない。

仕事を進めて行く上で、方便が必要な時も多々ある、ただそれは、後から自信を
持って弁明できる時、自分の為でなく人の為になるための方便で、利己的動機から
の嘘とは全く異なるものだ。それは人を生かす時だけに許される、と思う。

また、話が転じるが、昨夜見たバラエティー番組で、小栗旬が出ていた。“生まれ
変わるとしたら○○になりたい??”という質問に対して“イチロー”と答えて
いた。小栗旬いわく、イチローの言葉、行動、全て職人のもの、本当に凄い、自分
はイチローに生まれ変わりたい!!と。生まれ変わるということ自体が、自分という
意識を持ってということでの意味であれば、他人に生まれ変わるということは、自分
というアイデンティティーを失ってしまうことなので、質問に対する正当な答えで
はないように思えるが“イチロー!”と答えてしまう、その気持ち、分かる気がする。

 - エージェントR