Dプラス スタッフblog

「医師の生涯のパートナー」を目指します

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“メッセージ”

   

今回のブログは前回(8/15)の続編です。

新潟県妙高市にある“苗名滝”で禊を済ませたあと、旅館の主人
から教えて頂いた、知る人ぞ知るパワースポット“戸隠神社”を
参拝しました。

神社の鳥居の前で、人の瞳を通して(観て)メッセージを書いて
くれるという巫女さんのような方にお会いしました。その方の
眼の澄んで清らなこと!!本当に不思議な方でした。その方が
次男坊に書いてくれたメッセージがこれです。
戸隠神社

何とも言えない潔い字だと感じました。書を理解する素養など
持ち合わせていませんが、この文字の持つ風格と胸の内に迫る
エネルギーに圧倒されます。

さて、その方が配っていた自作の小冊子がありまして、自宅に
帰ってからその小冊子に目を通していますと、9ページ目に
次のような文章がありました。長いのですが、これを転記して
今回のブログ、完了とさせて頂きます。

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命は愛(標題)

以前、岡崎にあるY医院という産院で婦長を務めていたOさんの
話の中で、無脳症の子とその子を宿したお母さんの話を聞いたこと
がありました。あるお母さんが妊娠をして産院に通っていると、
もっと大きな病院で診て貰うようにと言われたそうです。大きな
病院でそのお母さんはお腹の赤ちゃんが無脳症の子であることを
伝えられました。無脳症の赤ちゃんは先天的に脳が無い赤ちゃん
です。だから、お母さんのお腹の中では胎盤から栄養を貰って
大きく育つことができたとしても、お母さんのお腹の中から外に
生まれて来た瞬間に、臍の緒は退化して行きます。すると赤ちゃん
は脳が無いので、自分で呼吸することも出来ず、生れた時から成長
することなく死に向かっていくということが初めから決まっています。
「残念ですが、お腹の子は生まれて来ても生きることが出来ません。
本当に残念ですが、今回は諦めましょう。」そう先生に告げられた
そうです。お母さんは家に帰って、よく、よく考えたそうです。
「先生が仰ることは分かる。でもこの子は、今、確かにお腹の
中で生きている。」そう思ったお母さんは、先生に伝えました。
「産みたいです」と。「非常に残念だけれど、この病院では出来ま
せん。」それが病院の答えでした。お母さんは、色んな病院に出掛け、
気持を伝えました。そんなお母さんがY医院のY先生と出逢った
そうです。「この子を産みたいのです。」Y先生に願いを伝えました。
Y先生は「あんたは偉い。わしの所で産みなさい。」そう仰って
くれたそうです。「この子の命を育てたい。」そう願ったお母さん
とY先生が出逢うことで、10月10日お腹の中で大きくなった
赤ちゃんは、この世にやって来ました。お母さんが生れたばかり
の真っ赤な顔をした赤ちゃんを抱く写真を、私は見せて貰いました。
その赤ちゃんは脳が無いので、後頭部が凹んでいます。お母さんは、
赤ちゃんを満面の笑みで嬉しそうに抱いていました。女の子は
この世で12時間生きて、そして死んでいったそうです。その
12時間を、お母さんのお腹の中にいた10月10日を、意味が
無かったと言える人は一人もいないと思います。彼女はお腹の
中で生れました。そしてお母さんに会いました。お父さんに会い
ました。お姉ちゃんに会いました。そして沢山たくさん抱いて
貰いました。それは、短くても幸せな人生だったと思います。
その子は自分の人生を生き、その子の命はいつまでもその家族の、
私達の心の中に生き続けます。この子は12時間生きるという
選択をして、お母さんを選んで、この世にやって来たのだと思い
ました。この赤ちゃんのように、短かった命も、たとえ生まれて
来ることが出来なかった命も、ちゃんと繋がっています。私達
の心に力を与えてくれています。命は、与え、与えられる愛なの
だと思いました。
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 - コンサルタントR