Dプラス スタッフblog

「医師の生涯のパートナー」を目指します

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やりがい

      2016/07/28

エージェントとして動いて来て「あ~良かった、この先生の為に
ここまでやって良かった。ここまで出来て良かった。」という思い
をする事があります。逆のパターンでは、なんとガックリ、という
事もあります。仕事は恐らく突き詰めれば同じなのでしょうが、
先生方が懸命に患者に尽くして、報われた、という時とそうで
無い時、そういうニュアンスを、私の仕事を通して話してみたい
と思います。

今回の話題は、転職のお手伝い、つまり常勤先の転職をお手伝い
した際のお話しです。

U先生は、大学の関連病院に勤めていらっしゃっていましたが、
ご高齢の部長のもと、孤軍奮闘、毎日帰りは遅く、オンコールは
週に3~4回受持ち、研究日は大学の要請で無給勤務、大変な
状況をひとり耐えていました。夜はうなされてハッと目が覚める
こともあり、奥様からはいつまでこの状況を続けるの?と何度も
促されていました。

私は、何度かお会いした上で、先生の本音のお話を伺った際、
心の本当の叫びを受け取ったと、確信できました。私に出来る
ことは絶対にやり通す、と決意しました。

次の勤務先が決まった時、病院長が言った言葉に耳を疑いました。
「決まった病院に電話をして、この話を無かったことにする。」
本当に吃驚しましたが、決まった先の病院は公的病院の上、段違い
に格上です。決まった病院の部長は先の病院長の話を聞いてこう
言い放ちました「U先生をこんな状況に放置した上、そういう
非礼なことをするようであれば、返り討ちにします。」私は涙が
でるほど嬉しかった。

無事に先生は新天地に就任なされ、風通しの良い開けた環境、
部長のメリハリある配慮の中、本当にここにこれて良かった、
有難う、という言葉を何度も何度も頂きました。U先生も奥様も
ご家族も皆活き活きしている様子も伺いました。本当に良かった、
と思っています。

U先生は、私と一緒に幾つかの医療機関のことを調べている中で、
ヘッドハンティングのようなDMが来たり、先輩からの紹介が
あったり、何度もお誘いがありました。その都度、そのDMを
そのまま見せてくれたり、先輩からの紹介先について事実を
隠さず教えてくれました。本当に誠実でした。私も包み隠さず
伝えました。この病院であれば、フォローできますが、この病院
であれば紹介業者を通していないので、情報だけは先生にお伝え
できますが、そこから先は、先生で勝負して下さいませ、という
感じです。

先生と私は一体になって動いていました。一ミリの隙も無いので、
外からの阻害や不安なことはその都度消えて行きました。U先生
とは一生お付き合いをさせて頂きたいと願っています。

はたして、節操のない先生は、先ず問い合わせがあって、兎に角
情報を下さい、後は自分で判断する、と仰います、情報を差し上
げると、申し訳ないけど、幾つも紹介会社に登録しているので、
そちらの案件だけを鵜呑みにはしないからもっといい情報はない
のかい?という感じです。案件が進んで行っても、直ぐに目先の
条件で(例えば年俸が100~200万上がる)目移りしてしまう。
上職が変わってるとか、病院が売上至上主義で、いつも求人が
出ていて、とリスクには目が行き届かない。

その先生の匿名プロフィールを医療機関に送付すると、その先生
は他の3社からも来てるよ、節操ないね、と病院の採用担当者も
そういう感触を持ってしまう。この業界は狭いので、ひとりの
エージェントに対する言動が、又はひとりの事務員に対する言動
が、全て自身の評価に繋がっているということに思いが及ばない
ようです。少々残念。

大上段に構えていますが、自分自身を顧みるに、私自身が信頼に
足るエージェントかどうか、それは先生方に委ねるしかありません。

ただ、今回お伝えしたかったのは、仕事として、エージェントと
して、尽くせる先生、そうでない先生がいらっしゃるということ。

しかし仕事とは、どういう状況でも、自分のベストを尽くす、
ということのように薄々感じています。見返りは考えずに。
ただ私はまだその境地に達していないのかも知れません。

 - コンサルタントR