アゲハ蝶
撮影日時を見ると2006年9月でした。
平和記念公園(沖縄)を訪問した際に、近くの蝶園で撮ったアゲハ蝶です。
伯父(母の兄)は優秀な方だったようで「生きていれば石垣市長になってたはずさ~」
と母の姉達はよくそう言っていました。身びいきの評価でしょうが、自慢の兄貴だった
ようです。通信教育で当時(昭和10年代)の早稲田大学の通信講座を受けていて日本史
の教科書が形見として残っています。教科書には朱色の赤線が引いてありました。
伯父は、昭和20年、石垣島から沖縄本島に出る最後の輸送船に、本来乗船する任務では
無かったのに志願して乗り込んだそうです。乗船口で「民間人をひとり降ろしてでも
自分を乗せて欲しい、自分なら役に立てる」と嘆願して、最後の一人の軍人として本島
守備についたのでした。20歳。思えば日本全国から優秀な青年達が沖縄に結集して、
戦ったのだな、と思うと何とも言えない気持ちになります。浅学ゆえ是非を言う資格
はありません。
ある本に“魂は蝶になって帰ってくるんだよ”とありました。
携帯で撮ったのですが、10センチ程に近づいても、じっと待ってくれました。
伯父さんが帰って来てくれてたのかも知れない、と後から思いました。
アゲハ蝶を見ると、与えられた時間を大切に生きようという気持ちになります。
コンサルタントR