Dプラス スタッフblog

「医師の生涯のパートナー」を目指します

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理事長面接

      2016/11/22

今月に入っての面接で、関東トップクラスの法人の理事長にお会いしました。

スポーツをやっておられて、笑顔さわやか、内なる熱き想いが相手に対する
優しさで中和されていて、とても暖かく柔和な雰囲気の先生でした。

話が多岐にわたり、医師の昔と今、みたいな時代の変遷の話しがとても興味
深く印象に残りました。

「昔、外科医は、これだけ長いオペをやった!!と充実感と共に周囲に
 自慢気に話をしたものだが(15時間とか20時間とか)今は、そういう
 話をすると若い医師は逃げて行くんだよ~(苦笑)」
「マージャンをやっていた連中はスポーツをやっていた人より夜も強いし、
 はじめは彼らに敵わなかったけれども、数年するとやっぱり基礎力に
 勝るスポーツ経験者が優位に立つんだよね、面白いよ。」
 とか話しながら、最近あった実話もしてくれました。

春の医師採用の場面のこと、何浪もしている医師を、頑張り屋にも見え
たので、そして他の就職口も無かったようなので、育てるつもりで常勤
採用したところ、研修医の身分でありながら、今日は何時間残業した
先月は何時間残業した等を、メモして、残業代を支払わないと訴える、
と打診して来たそうです。

これには自分もびっくりしました。学んで、教育を受けて、そして愛情を
もって育てて貰いながら、少々の時間外勤務を要求し、そして労基署に
訴えるというのですから驚いたものです。どうやら、その若い先生の親御
さんがちゃっかりしていて裏から手引きしているようでもあり、その本人
は全く悪気がないそうで、何とも言えない虚しさを感じました。仕事や
人間関係などを、損得でしか捉えられないというのは、その本質からみる
と主客逆転しているように思え、とても寂しく感じます。

勿論、労働環境が劣悪で、バランスを失った職場は、それはいけません。
多くの、良心だけをよすがに頑張っている先生方もいらっしゃいますので、
そういう環境を許すという意味ではなく、仕事というのは割り切れない
ことも沢山ありながらも、自分の立ち位置を冷静に把握し、そして周囲と
のバランスも測り、持ちつ持たれつのギブ&テイクで成り立つものである
と思っています。なので、経験が浅い若輩者が、多くの先輩方から教えを
学んでいる立場でありながら、一日少しの残業時間を取り上げて法令違反
だと、医療機関を訴えるその心が痛いと感じられます。

その話は全体の一部でしたが、その話題を基に、私がお連れした現在の
40代半ばの先生方と20代の先生方では約20年以上の開きがあり、意識が
すれ違うことも多いようで、医師の意識の変遷とともに労働環境の変遷も、
時代の流れなので、それはそれとして現実を見据え、私どもエージェント
も適切に対応しなければならないと感じました。

理事長先生は、本当に多忙な様子の中、お連れした先生の為に1時間以上も
時間を割いて、法人の今後と地域医療の重要性、そして自分たちの進む道、
ミッションを語ってくれました。熱く、スマートで、本物のジェントルマン
と思えました。

理事長室から出る際、見送る為に自分の近くにいらして、名前を名刺で
覚えたのだと思います、
「○○さん、今回は素晴らしい先生を紹介頂いて有難う。今後とも優秀な
 先生をよろしくお願いします。」
とサラリと仰ったのです。本当にびっくり致しました。理事長クラスの
先生に、このように親身に言葉を頂くことは滅多にないことです。しかも
関東ではトップクラスの法人理事長です、ここまで配慮が行き届くのは、
心がないとできないと感じます。

この理事長のため、この法人の為に、今後もご縁のある先生がいらしたら、
自分に出来ることは精一杯させて頂きたい、と胸の内で決意を致しました。

話は変わりまして、

今月のはじめ、高知県で開催された学会に参加しました。行きの飛行機
から見えた、空の深い青、雲のうねり、とても綺麗でした。

ご覧下さいませ。
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◆空と翼と海
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 - コンサルタントR