連休!
GWや年末年始、そして学会開催時など、先生方が病院を不在にする確率
が高い期間、地域の基幹となる急性期病院は、予定オペは無しにしながらも
緊急時の為にオンコール待機のシフトを組む訳ですが、この期間を如何に
効率的に埋めてシフトを完成させるかは、気を遣う難しい業務です。
(ここでいうシフトは、非常勤ご紹介の月間スケジュールを指しています)
大学病院で医局員のシフトを管理なされている先生方、そして総合病院の
部長先生、その期間は気苦労多いことと存じます。
私も、担当する医療機関のシフトを組む際、半年前から準備をしていても
直前の予定変更やライフイベント、そして人事等で、予定が二転三転する
ことが常で、最終確定には時間を要することが殆どです。
来週開催されます日本麻酔科学会(26~28)に際しても、四苦八苦の連続で
ございます。近しい多くの先生方に、唐突なお願いメールを差し上げまし
たことを、この場を借りてお詫び申し上げます。背に腹は代えられぬ、
という心境にて、失礼も顧みずご依頼のメールを打たせて頂きました。
お手数ばかりをお掛け致しましたことを陳謝申し上げます。
今回の学術集会(日本麻酔科学会)は、新専門医制度に移行する節目に
あたるもので、不安と緊張から、何はさておき参加はしておこう、という
認識の先生方が多いようにお見受けしています。今回から、写真付きの
身分証明証が必須となり、代返も不可能になりました。日本専門医機構の
いう標準というものが全診療科に適応されてくるように思えます。これ迄、
フリーで週に3日間(施設を問わず)勤めていれば専門医を更新出来た
のが、今回から同一施設での3日勤務が必須になり、もし施設を問わず
勤務している場合は、麻酔の全症例を申請しなければいけないそうです。
但し、見方によっては学会での発表義務などが無いので、むしろ専門医
を更新するのは楽になったのでは?という意見も聞きます。
総合病院(専門医7名在籍)の部長の先生から、「専門医は、一旦失うと、
再取得するための労力が多大であるため、賢明な判断として、現段階では
最小限の労力で専門医を維持して置くことが大事なんですよ。」と伺い
ました。実際の現場では、認定医でも専門医相応の実力があれば問題無い
とは思われますが、ゆくゆく、認定医と専門医で診療報酬上の区分が入る
ことになれば、先生方の報酬にも直結することとなります。そうすると、
医療機関も専門医の採用に力点を置かざるを得なくなります。
話しは変わりまして、GWは伊豆市にある“滝”に行って来ました。
都はるみの「天城越え」の歌詞にあります“浄蓮の滝”です。滝口に
着いて、あっ!そうかと思ったのですが、川端康成の「伊豆の踊子」
の像がありました。(伊豆には至るとこのあるそうです)天城越えの
歌詞(誰かに盗られるくらいなら、あなた殺していいですか)といい、
伊豆の踊子といい、この場所は男女の機微が潜んでいるようです。
■浄蓮の滝(WEB転記)
浄蓮の滝は伊豆最大級の名瀑で、玄武岩の岩肌を幅7m高さ25mに渡り
流れ落ち、「日本の滝100選」にもその名を列ねています。かつて、
昭和の天皇陛下も来られた際に、ご歎賞されたとのことです。また滝には
女郎蜘蛛伝説が残り、この滝をよりいっそう神秘的にしています。
※下の写真は翌朝の4時半頃の鋭気に満ちた浄蓮の滝です
浄蓮の滝を後に、“滑川渓谷” を経て、“太郎杉”を見て帰途に就きました。
■太郎杉(天城一の杉。樹齢450年余、根回り13.6m、高さ53m)
自然のエネルギーで心身を浄化され、リフレッシュした一泊二日でした。