Dプラス スタッフblog

「医師の生涯のパートナー」を目指します

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転職先について

      2016/05/31

先週末は、多くの先生方が日本麻酔科学会第63回学術集会に参加
なされたことと存じます。

自分は、旧知の先生から依頼を受けて医療機関のブースに立って、
ご案内の手伝いも致しました。

学会では、お世話になっている先生に直接お礼を伝えたり、気になって
いながらもご無沙汰してた先生に挨拶ができたり、タイミングよく
出会えて相談を受けたり、前もって約束をして面談ができたり、
一同に会することで、とても濃い時間が持てます。想定外の良き機縁
も頂けたりもして、本当に貴重な期間です。

話しは飛んで、医師(全科目)が紹介会社を通して転職する際の一つ
指標として、問合せ分布表というものあります。つまり、医師が何を
目指して登録して来たのか?ということが分かります。大手WEB広告
の会社の資料を基にザックリと転職先に種別を下記に記します。

■クリニック  39%
■一般病院   25%
■ケアミックス 5%
■精神科    5%
■老健     4%
■療養型病院  1%
■企業     15%
■製薬会社   6%

麻酔科の先生方は、基本的にオペ麻酔中心となりますので、一般病院へ
動かれることが殆どですが、全科的に見ますと、クリニックへの転職が
約40%あります。そうしまして、クリニック勤務の約半分20%、そして
企業に分類されている15%の約半分7%が、訪問診療の領域だと推定
されています。ネットで、「訪問診療希望」で検索しますと、意外に多数
の案件が出て参ります。以前から、一般病院勤務(当直頻回の激務)に
限界(疲労の)を覚え、外来だけのクリニックを目指すという内科系の
先生方を見て参りましたが、ここ数年は時代背景(超高齢化・在宅推進)
も後押しし、訪問診療の案件が格段に伸びています。

友人でもある北関東の麻酔科の先生は、自らの希望で週に一度は、
訪問診療で各家庭を回っているそうですが、とても遣り甲斐があって、
是非他の麻酔科の先生方にもお勧めしたいと仰っておりました。

話しは戻りまして、日本麻酔科学会のポスター発表を見て回る時間が
ありましたので、興味の有る表題のところだけを掻い摘んでおりました
ところ、次の標題が目に入りました。

●「麻酔科中心の在宅医療:手術麻酔のマンパワーUP」 〔貝塚病院〕

あらっ、どういうことかしら??と思いまして拝読させて頂きました。
その考察が、とても全人的な医師像を支える考え方に迫るものと思えて、
素直に共感できましたので転記させて頂きます。

【考察】
 緊急事態、症状緩和に強い麻酔科は、患者に“安心感”を与えることができた。
また、主治医になることで、各診療科の治療内容の理解が深まった。その結果、
各科との連携が取り易くなり、精神的な“ストレス”が減った。また、患者理解・
疾患理解が深まり、手術麻酔への考え方が変わった。
 在宅医療における患者は通院困難であり、治癒することが難しいが、ゆっくり
治療をすすめることができる。在宅医療は瞬時の特殊な技術は必要とせず、
手術麻酔だけではできない経験ができ、医師としてより良い経験ができると
考えられた。

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 - コンサルタントR