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最近読んだ本

      2016/11/28

本日ブログを書かせて頂きますエージェントAです。

本日は最近読んだ本に関してブログを書きたいと思います。
つい先日読み終えたのですが「聖の青春」という本を読みました。
こちらは先週から映画館にてロードショウされた同タイトル「聖の青春」の
原作になります。

前々から読みたかったのですが、なかなか本屋に無く映画化される事で
書店に並べられ、手にする事ができました。
こちら実話でして将棋棋士 村山聖さんの一生を描いた小説です。

少しだけ本の内容に言及しますのでネタバレ要素が含まれます。

村山聖さんは若くしてネフローゼという病にかかります。
幼少期を小児療養病床で大半を過ごし、日常的に死を感じる環境の中で生活、
そんな行き場のない不安やストレスを忘れさせてくれるのが将棋でした。

現在もネフローゼという病気は完治ができず症状を和らげることしかできない
みたいなのですが、本を読む限りでは、村山さんは酒はガバガバ飲み、
遅くまで麻雀をして、もう知った事かというくらい不摂生な生活をしています。
自分の人生は少ないと分かっているから短い人生を謳歌しようとしていたと
思うのですが、それでも、、、もっと体を大切にしていれば、、、とか、
膀胱癌の手術をためらうのですが、、、もっと早く手術していれば、、、と
、たらればばかりなのですが、

ただ一番私がたらればで思ったのは村山さんが血尿が出ているとき
(膀胱癌が原因だった)に大学病院がストレス性の血尿と誤診をした事です。
確かに村山さんは生きるか死ぬかと表現していた将棋一局一局に命を懸けて
戦っていましたし、生活模様を聞くとストレス性と判断してしまうのも
分かりますが、現代だったら早期発見、早期治療にてもう少し人生を長く
歩めたのではと思ってしまいます。

それにしても東の天才羽生、西の怪童村山と謳われ、天才棋士だったそうで
もし生きてたら現在も将棋界を背負っていたかもしれませんね。
(本人は名人になったら将棋を辞めると言ってましたが・・・)

村山将棋をリアルタイムで感じたかったと思う素敵な小説でした。

エージェントA

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